自転車だって急には止まれない

2015年12月04日 10:11
兵庫県尼崎市で、高校1年生、16歳の男子生徒が電車にひかれて亡くなるという事故が起こったらしい。
驚いたのは、その事故の原因。なんと、男子高校生が乗っていた自転車を、別の16歳の少年がバイクで押して並走していたんだとか。
一体どうやったのかと思ったら、16歳の少年がバイクに乗りながら、高校生が乗っていた自転車を右脚で押していたのだそう。
やがて二人は踏切前まで来たので、バイクの少年は足を離したのだけど、押されていた自転車は止まりきれずに踏切内に侵入。
そこで快速電車と衝突し、亡くなってしまったという。
バイクに押されていたとはいえ、自転車だし、どうやら折りたたみタイプだったようだし・・・と思ったら、なんと時速50キロくらい出ていたらしい。
同じような状況を再現した実験では、ブレーキをかけてから停止までに約25メートルの距離が必要だったそうで、たぶんそんなに手前からブレーキをかけなかったんだろうな。
ちなみにバイクの少年は無免許運転。二人は中学時代の同級生だそうで、たぶん悪ふざけの一環だったんだろうけど・・・ものすごいスピードで突っ込んでいったら、急に止まれないってことくらいわからなかったのかなあ。
車は急には止まれないと言うけど、それはバイクでも自転車でも同じ。
人間だって全速力で走っていたら、いきなり止まることはできず、たたらを踏むのに。
でも自業自得とは言え、目の前で友人が電車にひかれたらショックだっただろうな。もちろん、一番の被害者は高校生の男子生徒であり、その家族だけれど。