熱中症に年齢は関係ない
2017年06月03日 10:50
昨日、厚生労働省が2016年度の職場での熱中症による死傷者数を発表したのだそう。
それによると、2016年度の職場での熱中症死傷者数は462人。うち死亡したのは12人に上ったのだとか。
ひと言に職場といってもいろいろあるわけだけど、熱中症による死亡者に限定した場合、大半を占めたのはやっぱり建設業。
建設業の死者数は5年連続1位を記録しているそうで、それだけリスクの高い仕事であることがあらためてわかるよね・・・。
ちなみに今回の発表の中には、熱中症で死亡した人の当時の就労環境状態も公表されていたそうで。
たとえば建設業で働いていて熱中症で死亡した30代の人のケースの場合、作業の途中で体調が悪くなってうずくまり、その場で昏倒。すぐに救急車で搬送されたものの、約3時間後に死亡が確認されたのだとか。
しかも亡くなった人は採用されてわずか3日目だったそうで・・・。
まだ仕事にも不慣れで、体も熱さに耐性がついていない中での作業だったんじゃないか・・・と思ってしまう。
このケースでは倒れてから亡くなるまであっと言う間だったけれど、逆に時間差で死亡するケースもあるそうで、夕方に頭痛を訴え、しばらく休憩した後、午後7時くらいに帰宅。
そのまま休んだようなのだけど、翌朝起きてこないことを不審に思った家族が見に行ったら、呼吸が停止していたのだとか・・・。
前者の場合、昏倒したから救急車で搬送されたけれど、後者みたいに頭痛だけだった場合、病院に運ぶという発想そのものが出てこない。
本人も帰宅できたし大丈夫だと思ったんだろうけれど、やっぱり熱中症だと自覚したら念のため病院に行った方がいいんだろうな。
ちなみにこっちのケースは20代。どちらのケースも比較的若い世代なので、熱中症のリスクに年代は関係ないんだなと痛感した。