印鑑までお辞儀しなくちゃいけないの?
2015年11月13日 09:44
先週放送されたバラエティ番組「スクール革命!」で出されたとあるクイズがネットで批判の対象になっているらしい。
番組内では「知らないと恥ずかしい 大人の常識クイズ!」という企画をやっていて、その中でマナー研究家の女性がゲスト出演。
「上司に出す印鑑の押し方」というクイズを出題したのだけど、その内容は複数の人の承認が必要な書類への押印例で、正しいのはどれか?というものだった。
押印例では一番左の社長、次に部長、課長、係長、担当の順で押印枠が並んでいるのだけど、押印を左斜めに傾けたA。まっすぐ押したB。右斜めに傾けたCの3つが選択肢に上がっていた。
私はその番組を見ていなかったのだけど、印鑑というのはやっぱりまっすぐ押すのがマナーであり、常識だという認識があったので、Bかな?と普通に思った。
だって普通の書類では、印鑑は傾けないように押印するべき・・・って教えられるもんね。
実際、印鑑が斜めになっていたりすると、「適当に押したんだろうな」って思われちゃうし。
ところがこのクイズの正解は、なんと左斜めに傾けるA。
実際に画像を見たら、ほんのちょっと傾いているというレベルではなく、しっかり左斜め45度くらいに傾いていて、それだけ見たら「適当な押印」そのもの。
じゃあなぜこれが正解なのかと言うと、自分の押印枠の左にずらっと並んだ上司たちに「お辞儀しているように見えるから」らしい・・・(汗)
マナー研究家の方によると、まっすぐ押してももちろん間違いではないのだけど、お辞儀しているように押すのがおしゃれな押し方かな・・・という発言だった模様。
リアルでもぺこぺこお辞儀し、さらには印鑑でまでお辞儀しなきゃいけないのか・・・とちょっと暗澹たる気持ちになったのだけど、そう思った人は少なくないようで、ネットでは「くだらない」とか「社畜すぎる」とかいう批判が相次いだみたい。
ちなみに官庁も「やってない」とのこと。というか、そういう風習を知らない人が見たら「適当に押したな!」って思われるリスクがあるから、やっぱり「まっすぐ」が正解なんだと思うな。