免許更新制度にも問題あり

2016年01月13日 11:50
京都市にある呉服雑貨店が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが発表されたのだそう。
それだけなら特にめずらしいニュースではないのだけど、実はこの呉服雑貨店、2012年に京都・擬音で軽乗用車を暴走させ、歩行者らをはねた運転手が勤めていた会社だったのだそう。
運転していた男性は事故で死亡したのだけど、この事故で7人が死亡、12人が負傷し、2014年2月には店側と男性の両親に対し、計約5200万円の賠償を命じる判決が確定。
さらに昨年10月には約4600万円の賠償を求める別の訴訟も起こされているそうで、店は急速な経営難に陥っていたのだそう。
事故の加害者である男性はてんかん持ちだったそうで、事故もてんかんの発作が起こったのが原因。
男性は病状を申告せずに運転免許を更新していたのだけど、2012年になって2度意識を失う発作を起こしていたため、家族や医師は運転しないように忠告していたのだそう。
ちなみに職場の女性経営者はてんかんについて知らなかったようだけど、事故の際に乗っていた車はどうやら会社名義のものだったようで、男性を雇っていたという事実があることから、使用者責任を問われたみたい。
本当にてんかんのことを知らなかったとしたら、会社も被害者のような気がするんだけど・・・。
まあ、調査不足だったと言われたら反論できないもんね。
現在起こっている訴訟はまだ判決が出ていないみたいだけど、一度「会社も責任を負うべし」という判決が出ているから、次の裁判の結果もそれに準じたものになるだろうから、これ以上は経営が成り立たないと判断したんだろうな。
まあ一番悪いのは、自分の症状を知っていながらなお運転し続けた男性だと思うのだけど・・・。
でも、てんかんなどの持病が自己申告制になっている現在の運転免許更新制度にも問題ありだよね。