こういう事故があるから、やっぱり中止になるんだよね
2016年08月03日 10:30
4年前、熊本市北区の市立中学校で、組体操の練習中に落下した男子生徒がいた。
当時16歳だったその子は、別の生徒の上に四つん這いになって乗ろうとしたときにバランスを崩し、後ろに落下。
後頭部を強打してしまい、急性硬膜下血腫という診断を受けた。
幸い、命に別状はなかったようだけど、この衝撃で視力が低下するという後遺症が残ってしまったのだそう。
この生徒は支援学級に在籍していたため、本来なら補助役の先生がついているべきだったのだけど、この時はそばにいなかったのだそう。
生徒の両親は、運動能力の面などを考慮すると、学校には組体操の補助や見守り指導を行う義務があったのではないかと訴え、今回、約4300万円の損害賠償をもとめる訴えを起こしたみたい。
組体操はこれまで、小中学校の運動会の恒例行事となっていたけど、毎年なにがしかの事故が起こっていることから、最近は組体操を中止する学校も増えてきた。
うちにも小中学生の子がいるのだけど、現在中学生の上の子の時にはあった小学校の組体操が、現在はなくなってしまった。
組体操に限らず、今は騎馬戦とかも危ないからという理由で中止しているところが多いのだけど、私たちの時はどちらも当たり前のようにあったので、ちょっと寂しい気持ちがあったのも確かなんだよね。
でもこういう事故が実際に起こっているのを知ると、やっぱり子どもの体には変えられないし、中止になるのもやむを得ないんだろうなとあらためて認識させられた。